怒涛の一週間、40通目
前職の方々に誘われて、都内のキャンプ場で交流イベントに参加しました。前職の在籍が1年未満にも関わらず、今でも声をかけて頂ける環境に感謝。前職は本当にいい会社でした。
一つ一つの発言に気を遣う緊張感のある打ち合わせが2連続。間違えた発言ができない場で、いまだに何が正解だったか分からない。
ずっとお会いしたかった会社の社長をお誘いして朝食に行きました。朝食の誘いは初のようで、気に入ってもらえたようで何より。朝食文化が広がるといいなあ。
会社でスポンサーしているスポーツチームの試合を、社員と一緒に観に行きました。共通のチームの応援は手軽に一体感を作れるため、多くの企業がスポーツチームのスポンサーになる理由が分かります。
「社長になるかもしれない」あなたに
39通目で伝えた心がけを知人に伝えました。3つのうちでも特に「就任したその日から社長を演じること」が思い当たることがあるようで、力になれたようでした。書きながら自分の思考の整理にも繋がるため、引き続き書き連ねてみます。
私が社長になる時に気をつけたこと vol.2
良い機嫌を保つこと
どんなに疲れていたり、酷いことがあったとしても、なるべく態度に出さないように気をつけています。理由は、社長の機嫌が悪いと、悪い雰囲気が社内外に伝搬してしまうから、そして情報が伝わる速度が落ちるからです。
社長の顔色が会社全体の空気に影響することを肌で感じています。必要以上に焦ったり、慌てたり、困ったりすることなく、落ち着いて笑顔でいること。何気ない心がけが会社を変えることに繋がると考えています。
また、気難しい上司の(社長の)顔色を見て、重要な情報を伝えるか迷うという人がいることを何度も聞いたことがあります。少しでも躊躇われると、その分情報が伝わる速度が落ちてしまいます。経営の透明性が下がらぬよう、自分がそうならないように心がけています。
本当に機嫌が悪い時は、打合せをキャンセルしたり、休んだりすること。短期的に見るとマイナスですが、悪い様子の自分を出さなくて済むため長期的には会社にとってプラスになる可能性が高いです。
創業者、前の社長への尊重をもつこと
ここが創業社長と異なるところで、引き継いだ社長は前任者と必ず比較されます。前任者の良いところや悪いところが必ず話題に上がりますが、そこで前任者に対して尊敬の念を持ち、敬意を口にできるかどうかが重要だと考えます。
私の場合は、創業者の「同い年で取締役でもない私に、若くして経営を渡した」判断を心から尊敬しています。ベストな判断だったかどうかは分かりませんが(ベストな判断だったと思われるようもちろん全力で努めていますが)、決して普通の判断ではなく、他の人にはできない決断です。今の会社がここまで成長できているのは、この判断が確実に影響しています。
意見を明確に述べること
社長の意見は絶大な力を持ってしまいます。軽い気持ちの発言が、意図せず社員を振り回してしまうことがあります。意見を求められたときは、「何でもいい」「どっちでもいい」など、中途半端な返答をとにかく避けるようにしています。私の場合は、『ある一定のラインまで意見を主張して、その先は社員に任せる』というスタンスを積極的に取るようにしています。方向性も間違わないし、社員も納得感を持って進めることができます。
それでも、どんなに心がけていたとしても、今でも知らないうちに振り回してしまうことがあります。嫌われることを恐れず、一貫した姿勢で明確に意見をもつことが社長には求められるのだと思います。
今週の写真
SCAI THE BATHHOUSE で行われているダレンアーモンドの展示を見た際の写真です。カレンダーが予定で一杯の中、敢えて打合せ予定を上野に入れさせてもらい、隙間を縫ってさっと見てきました。
上の写真の作品「エントロピー」は、5年の歳月をかけて制作されています。いかにして時間を表現するか、時間について思索を続けてきた作家の想いが形になる素晴らしい作品でした。この作品ひとつでも見る価値あり。SCAI THE BATHHOUSEは選定作品が毎回好みで、好きなギャラリーの一つになりそうです。
今週の音楽
Matryoshka - Laideronnette
日本人二人組のユニットMatryoshkaが、2012年にリリースしたアルバムです。一通目のsubstackのタイトルにしたくらい大好きなアーティストのworld’s end firlfriendが設立したレーベルであるVirginBabylonRecordsからリリースされています。
Laideronnette(レドロネット) はドーノワ夫人の著作「緑色の蛇(英語リンク)」というおとぎ話の登場人物です。双子の王女の片方で、邪悪な妖精に魔法をかけられて世界で最も醜い女性にされてしまいます。アルバムのアートワークは、双子の王女を意識しているのかもしれません。
なぜこのアルバムかというと、敬愛するヒップホップアーティストの舐達麻が今週リリースした新曲「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」のトラックに、Laideronnetteの中の曲「Sacred Play Secret Place」がサンプリングされているからです。
好きな曲がサンプリングで生まれ変わり、再び好きな曲になる素晴らしさ。どちらも最高にかっこいい。生まれ変わったらラッパーになりたい。
今週のアプリ
Flighty ( iOSのみ )
3人の開発者により2019年にリリースされたアプリ、Flighty を紹介します。
Flighty はフライト追跡アプリです。ストア画像の一枚目をみてもらえると、iOSの機能をフル活用していることが見ていただけるかと思います。
Flighty の素晴らしいところは、「自分のパスポート画面を開いてブラックライトモードにすると、傾きによって無駄に光る」ところです。一見意味のない機能ですが、こうした遊び心がプロダクトへの愛着を生み出し、人へ薦めるきっかけとなり、長く使われるアプリになります。パスポートの傾きは無料でも確かめられますので、気になる方は試してみてください。
Appleから公式のインタビューが出ています。こちらも併せてご覧ください。
新潟のビジネスホテルからお届けしました。
来週は8泊9日の北海道出張です。初の釧路でとても楽しみです。