避けてきた文字に残すこと
これまでの人生では、考えを文字に残すことを自然に避けてきました。剛毅木訥が理想の姿で、多くを話さずに自分の考えを行動で見せて伝えることが美徳だという考えが根底にありました。自分がデザイナーであり、ものの見せ方に力を入れてきたため、語るよりものを見せた方が早いという経験がそうさせてきたのかもしれません。
文字に残すことに向き合う
少なくともこれまでは、身近な人に自分の生きる姿勢を見せるだけでそれなりに上手くいってきたようです。自分の仕事での取り組みや人への接し方、人生への向き合い方は、身近な人に対して生き様を通じて伝えられている気になっていました。しかし、今の私は多くの人を先導する立場となり、100人を超える従業員や株主、顧客に対して、自分が何者であるか、背中を見せるだけでは伝えられない状況となりました。とうとう、「考えを文字に残すこと」という避けてきたことに対して、真摯に向き合う時が来たようです。
昔から掲げていた「優しく易しく親しみのある表現をもて」
15年前に始めたブログにつけたタイトルは「優しく易しく親しみのある表現をもて」。当時はデザイナーとして、可能な限りのしあがろうとしていました。デザインについて知っていくと、多くの人のデザインに対する価値基準の低さや、優れたデザイナーのデザインがデザイナーの中だけで消費されているような現状に違和感を感じて、自分はデザイナーのためだけのデザインではなく、広く多くの人に知ってもらうデザインをしたいという想いからこの言葉を選びました。
今でも自分の根底にある考えは変わりません。デザインはデザイナーだけが独り占めするにはもったいないものであり、会社の経営にまで活かせるもの、広く知られるべきものだと考えています。デザインに限らずどのような活動においても、これまでもこれからも相手に思いやりを持って、優しく易しく親しみのある表現をすることを大切に生きることを目指して、昔掲げたタイトルを復活させることにしました。(昔の自分、良い言葉付けたなあ)
どうしてsubstack?メルマガ?
北海道を一人で背負おうとする友人がsubstackで情報を発信しているのを見て、一方的な内容がとても心地よくて始めてみることにしました。インターネットはどこも広告だらけでうんざりする中、一人の情報がまっすぐ届くことに新鮮味を感じてsubstackを選びました。これこそ、昔好きだったインターネット感。
まずは継続すること
文字に残すことから逃げないために、継続することに重きをおきます。まずは短い文章でも良いから、1ヶ月以上間を空けないで続けることに挑戦します。生きた証を残すため、心を込めて残していけるよう努めます。
今週の写真
北海道の知床の流氷です。寒くて暗いところの風景が大好きで、前述した友人に連れて行ってもらいました。いつかアイスランドに住んでみたいと思っていましたが、知床でも良いかもしれない。
今週の音楽
world's end girlfriend - dream's end come true
文章を書きながら、そういえば15年前のブログも毎回タイトルを好きな音楽のアルバム名にしていたなと、ふと思い出しました。最近は打ち合わせが多く、音楽を聴く時間が減ってしまっていたのですが、今でも音楽は大好きです。記事を書きながら聞いている音楽を紹介していきます。
昔から大好きな world’s end girlfriend の中で、一番初めに聴いたアルバム。このアルバムに出会ってしまったことで、普通の音楽では楽しめない体となり、あれよあれよという間に電子音楽に傾倒してしまいました。
今週のアプリ
substack ( iOS Android )
仕事柄、人よりアプリに詳しいので、良くできているアプリを短く紹介していきます。substack はメールマガジンを配信するサービスで、アメリカでは有料で記事を購読する文化があるようで、事業の規模が拡大し続けています。アメリカ、サンフランシスコの会社です。
アプリでできることは、もちろん購読中のメールマガジンが読めることです。広告もないし知らない人の情報もないので、本当に気持ちよく読めます。アプリ自体の構成も無駄な要素がなく使いやすくて、購読してくださる方にはオススメします。
以上!
このような内容でのんびりゆっくり配信していきます。温かく見守って頂けると幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。