175. Zauberberg
「魔の山」に迷い込む週。
判断に迷い続ける週でした。
最後は自分にしか判断できない仕事で、社長が孤独であるということをこれ以上ないほどに感じる機会となりました。そろそろ結論を出さなければならないので、決めたら最後、そちらが正解だったと思えるように進めていきます。
今週の写真
TOKYO NODEで行われているトニー・アウスラーの個展を見た際の写真です。アメリカを代表するマルチメディアアートの巨匠とのことです。プロジェクターの使い方が上手く、四角いスクリーン以外のものに投影をして作品を作り上げます。
全体的に大雑把というか大味というか、大胆さが感じられる作品群でした。これは好き嫌いがはっきりしそうに思えます。私はこの展示を見て、緻密さのある作品の方が好みなんだなと気が付かされました。
TOKYO NODEに初めて行く機会となりました。森美術館のような高層ビルの最上階に位置する素敵な立地のギャラリーです。次回の企画展はヨシロットン( 25通目 )の展示で、こちらも楽しみです。
今週の音楽
GAS - Zauberberg
ドイツの電子音楽界の重鎮、ヴォルフガング・フォイトによるアンビエントテクノプロジェクト「GAS ガス」。ガスの1997年のアルバムです。ドイツの文学「魔の山(原題:Der Zauberberg)」から名付けられています。深い森のダークなアンビエントテクノサウンドが楽しめるアルバムです。
長い曲の中に静かなリズムパターンと繰り返しのアンビエントが重なる、私がとても好きなパターンの音楽です。マニュエル・ゲッチングのEarly Water( 41通目 )に通づる良さがあります。
今週のアプリ
ニューヨークに拠点を置くアメリカのニューチャット社が開発したアプリ、Setlogです。韓国や日本で若者を中心に流行っています。そんなアプリの体験をするために、社員らと一緒に試してみました。
毎時間動画を撮影して共有するのですが、体験してみたところ、これは本当に面白いです。若者の間で流行るのもうなづけます。長い間ほとんど変わらないスマホの画面に対して、まだこんなにも面白いインターフェースを作れるのかと悔しい気持ちになる程、新鮮なアプリ体験でした。
このアプリの一番良いところは、横向きの動画のみ投稿させることによって、操作性と表示の見やすさを良くしているところです。操作性については、横向きの動画のみ撮影できるようになっているので、スマホを横に向けると撮影画面に行く動作が撮れるようになります。タップすらせずに、撮影画面に移行することができる。そして、表示の見やすさについては、横向きの動画のみを投稿できるようにすることで、一覧画面でも多くの動画を並べることができるようになります。縦も混ざると同じインターフェースは提供できません。本当に良く練られています。
もう一つの推しポイントは、画面の外枠に好きな色をつけられること。小さなことに思えますが、長年続くアプリ業界でもこれまでほぼ見たことのない装飾で、若者向けのポップさを演出しており、こんな方法があったのかと脱帽するデザインでした。
Setlogの開発者は、Tumblr や Snapchatで働いていた経験がある人だとのことで、こうした洗練されたUIを作ることができるのも納得です。
今週の映画
THE PLEDGE(2001年)10点中8点
ベニチオ・デル・トロという俳優が好きで、彼の出ている映画を調べていたら、配信されていないこの映画を見つけました。配信がないと逆に見たくなってしまい、近場のTSUTAYAでレンタルして見ました。
あまり調べずに見たら、結末のまさかの展開に驚き、とても楽しめました。原作はフリードリヒ・デュレンマットの『約束』という小説で、この小説は従来の推理小説に対するアンチテーゼとして書かれたそうです。だからこそ、普通のエンディングにはならず、あまりに不条理に終えてみたようです。普通の結末に飽きた人におすすめしたい映画でした。
ちなみに、ベニチオ・デル・トロの登場シーンはとても短いのですが、彼の素晴らしい演技力の幅が見られて大満足です(Redditでも同じことを書いてる人がいて嬉しい気持ちになりました)。
Setlogのような若者に流行っているアプリは、やっぱり触ってみるべきですね。
クローズドなSNSのアプリで、一昔前のPathを思い出しました。
おやすみなさい、良い夜を。







