今週は、大切な打ち合わせの最中に別のメールを打ち、そういうときに限って質問をされてしまい、支離滅裂な回答をして大反省しました。墓があったら入りたくなりました。
モンゴル出張を計画し始めました。コロナ後の初の海外旅行で訪れたモンゴルに、もうまた、しかも仕事で行けることになろうとは誰が思ったことでしょう。とても楽しみです。
フィランソロピーと気合い
今日は、毎週続けている勉強会に、ロンドンで日本食配達の事業を手がけているWASOの社長をお呼びしました。昔、WASOを少し手伝わせてもらっていたことがあり、何度かロンドンに会いに行ったことがあります。私が手伝っていた時期からしばらく経ち、WASOはコロナの直撃などにより何度か厳しい経営状況を迎えましたが、決して諦めずにやり続け、現在は順調にビジネスを拡大できているとのことです。
社長のトシさんは元々良い会社に勤めていたにも関わらず、その会社を辞め、何もない0の状態から異国でビジネスを始めています。バイタリティがあり心から尊敬していて、どこに気力の根源があるのか気になっていました。今日聞けたことには、長い間折れずに諦めずやり続けて来られている起業のモチベーションの根幹は、「フィランソロピー(慈善活動)」にあるとのことでした。あとは「気合い」で、創業以来やり続けてきたとのことです。異国での起業は辛いことだらけの茨の道にも関わらず、フィランソロピーの気持ちと気合いで諦めずにここまで来られていることに、畏敬の念を抱きました。
諦めずにやり続けた人が勝つ。私も「気合い」でやり続けようと気持ちの高ぶる勉強会となりました。
*フィランソロピーと聞いて、ハウシュカのアルバム(34通目)を思い出しました
今週の写真
表参道にあるGallery Commonで行われている福井和来の展示「在在(ザイザイ)」を見た際の写真です。芸術家のことを調べたら、学生時代のインタビューが出てきました。学生時代から町工場のネオン会社に週に一度技術を学びに訪れていたとのこと。このインタビューを読んだ後に作品を見ると、積み重ねた努力から来る洗練された作品群に感銘を受けます。芸術家はまだ20代ですが、こうした努力を長年続けていける人が有名になっていくんだろうと思います。
よく見ると、ネオンだけでなく鉄の支柱にもこだわりを感じられます。直線部分がなく、ネオンの柔らかさが際立ちます。また、作品自体だけでなく、ネオンから出される赤・青・白の光による空間の仕切り方も印象的でした。
Gallery Commonに訪れたのは14通目以来です。前回も相当良い展示でした。行きにくいところにありますが、毎回展示を確認したくなる素敵なギャラリーです。
今週の音楽
来ました、アイスランドから冷たいアンビエントテクノを生み出し続けるyagyaの新作アルバムです。最近はボーカルを取り入れた音楽を作っていましたが、今回は原点回帰のボーカルなし。yagyaの曲はボーカルが少なめの方がカッコいいと思っていたのでこれは嬉しい。「Vor」はアイスランド語で「春」という意味です。「Vor(春)」が4曲、「Haust(秋)」が4曲の、アイスランドの季節を楽しめるアルバムです。
yagyaはアイスランド旅行の際にも聞き続けていた最高のアーティストです。昔のアルバムの中では、なぜか日本語の語りが入る Sleepygirls が名作です。このアルバムの9曲目の女性の語りは、「鬱ロックシーンの最終兵器」と呼ばれた夢中夢のボーカルのハチスノイト。夢中夢も大好きなので、アイスランドのアーティストのアルバムに突然出てきて感動しました。
今週のアプリ
中国のスマート家電メーカー tapo の公式アプリです。tapoは、電力消費の見られるスマートwifiプラグやロボット掃除機、見守りカメラなどを出している格安メーカーです。
社員に勧められて、見守りカメラを購入したところからtapoの魅力に魅せられてしまい、スマートwifiプラグや人生初のロボット掃除機まで導入してしまいました。どのデバイスも初期設定から稼働まで、迷うことなくスムーズに使用することができます。同じメーカーの製品を全て1つのアプリで管理することができ、カメラや掃除機など、1デバイスの役割が大きいものをナビゲーションバーで分けているところが使いやすさの一因です。
スマート家電のアプリはお世辞にも良いと言えないものが多く、Apple公式が販売しているEveのアプリやヒーターのデロンギのアプリ、某メーカーの洗濯機のアプリなど、動きが悪く機能以前の段階で落胆させられることばかりです。スマート家電はプロダクトよりアプリの方が頻繁に触るため重要なのにも関わらず、力を入れるべきところを間違えている会社が多いです。アプリの出来では日本のメーカーの弱さを感じることが多く、tapoのような会社を見習ってアプリの重要性に気がついてくれることを祈ります。
今週の映画
隠された記憶(2005年) 10点中8点
不快で衝撃的な映像を撮ることにかけては右に出る者がいない、ミヒャエルハネケの映画です。人間が一番怖くなります。ミヒャエルハネケはどの映画も人が死ぬシーンの怖さが尋常じゃなく、一生記憶に残ります。べニーズビデオもそうでしたが、長回しのカットが永遠に感じられるほど辛くなります。
いい感想を見つけました。恐ろしいシーンが中盤にあり、とても気持ちがわかる。
突如訪れるこの瞬間は、たとえるなら駅のホームで目の前の人が突然電車に飛びこんでしまったような、まさに「血が凍る」と表現すべき大ショックだ。私のお隣で観ていた若い女性は、文字通り「悲鳴」を上げていた。試写室でお客さんが悲鳴をあげるなんて、私ははじめてみた。
名作映画を調べて見続けた結果、イカれた映画ばかりになってしまいました。そろそろ普通の感動ものでも見ないと。
おやすみなさい!良い夜を。
tapoの掃除機いいんですね〜 うちも見守りカメラはtapoでした。ecovacsの掃除機はなかなかキツいです