来週、非常にまずい状況です。
金曜に大きなプレゼンがあるのですが、急遽木曜に全く別の講演を引き受けることになり、どちらも準備が出来ておらず非常にまずい状況です。切羽詰まっています。1回の徹夜では乗り切れないので、明日月曜日からフルパワーでいきます。
モチベーションコントロール
面接で来た方に面白い質問をされました。
楽しい仕事と楽しくない仕事の割合はどれくらいですか?
それは理想の比率ですか?
面接の際はパッと思いついた割合で答えましたが、今思い返すと、社員から今の立場になって大きく考えが変わったことの一つのように思います。従業員の時はなるべく楽しい仕事を望んでいましたが、社長が楽しくやりたい仕事だけしていたら会社が崩壊してしまいます。社長になって、楽しいかどうかを考えてモチベーションに影響させること自体が誤りだと考えるようになりました。楽しいか楽しくないかではなく、会社にとってやるべきかどうか。モチベーションの有無にぶらされずに、使命感を一番の原動力として日々動いているんだと、改めて実感させられた質問でした。
今週の写真
アーティゾン美術館で開催されている毛利悠子の展示を見た際の写真です。部屋全体がインスタレーションであるような作品群で、置かれている物同士のつながりを探していく楽しみがありました。
週末に佐野くんと見に行きました。閉館前の最後の時間でしたが、人の映らない写真がなかなか撮れないほど多くの人でした。行くなら平日がおすすめです。
今週の本
爆弾
45通目で紹介した「物々交換の本棚」という企画が再び会社で催され、社員が推薦した本を手に取りました。
本を読まない人が増える世の中で、推薦した本を通してその人を知る楽しさは格別です。社長から一年目の社員までこうしたイベントに参加する会社もなかなかないのではと思います。「物々交換の本棚」という素晴らしい企画を催してくれた社員には改めて感謝します。
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「爆弾」は私の好きなタイプの設定のサスペンス小説で楽しめました。無敵の人が犯人というのはいかにも今風です。ただ、犯人が設定の割に強すぎたかなあ。ネタバレになるので控えますがあまりしっくり来ないところがあり、直木賞のコメントを見たら好きな小説家の高村薫が非常に厳しい評価を下していて、高村薫がより好きになりました。高村薫は「レディージョーカー」が一番好きです。また読みたくなってきた。
今週の音楽
Overdue - Plastician
音数が少なく、静謐で落ち着いた印象のある電子音楽を奏でるPlasticianの2018年のアルバムです。疲れず、繰り返し聞いて楽しめます。次のアルバムも良いです。
今週の映画
レイヤーケーキ( 2004 ) 10点中2点
砂の女( 1964 ) 10点中10点
今、勅使河原宏監督がマイブームです。天才すぎる。安部公房と勅使河原宏監督のコンビがDeepすぎます。こんなに素晴らしい映画に出会うのが遅過ぎました。小説自体も面白すぎるのですが、映画もまた小説とは違った面白さがありました。砂に塗れた性交をする場面の息を呑む艶麗さは、これこそが芸術作品と言わざるを得ない素晴らしさです。「他人の顔」と並んでマスターピース。
木曜の講演も、金曜のプレゼンも、楽しいかどうかではなく、会社のためになるかどうかが全てです。使命感に突き動かされて、来週も生き延びたいと思います。
おやすみなさい、良い夜を。