電通報、その後
アプリ好きの趣味から転じて始まった「良いアプリ」を作るための連載は、現在では三記事が公開されています。
①目的が一言で言える
②デバイスやOSの持つ特性を最大限活用している
③継続的に改善されている
自社のものではないメディアに掲載してもらえたことで、記事の内容に信憑性と説得力を持って話せています。普段はメディアに出ることを避けていたため記事が少ない私には本当にありがたく、私自身の紹介記事として非常に重宝しています。
また、これらの記事を「電通報自体の広告として使用したい」という連絡をいただきました。他に多数の良い記事がある中で選んでいただき、これまで積み上げてきたものを受け入れてもらえることが素直に嬉しいです。
現在、残りの四記事を準備しています。このお盆休みの間に整えて先方に返す予定です。各記事ではsubstackで紹介してきたアプリの中から、日本以外のアプリを選定して掲載していきますのでお楽しみに。
日々戦い
今週も一週間、本当に色々なことがありました。「差し押さえ」という言葉を初めて身近に感じたり(もちろん私の会社ではありませんのでご安心を)、セミナーに登壇したり、一度辞めたメンバーから戻ってきたいと聞いたり、最終面接が四回あったり、今月入社の新入社員とランチしたり。風邪を引いて一日休んだり(それでも大切な打ち合わせは出たり)、新潟出張で顧客と一日議論したり、その他にも書けないことが色々と、毎日出来事づくしの一週間でした。一日一日が長すぎる。
あまりにハプニングが多すぎて、多少のことでは動じなくなりました。というか、毎回動じていたら心が保たなそうです。社長は頭のネジが外れているくらいの人が向いているのかもしれません。
印象に残った面接での逆質問
最終面接では毎回、私から質問した後に、時間が許す限り相手からの質問を受け付けています。今週の候補者の方から受けた特に印象に残る質問が「一番思い入れのある社員を教えてください」でした。これまで何回も最終面接に出てきましたが、初めて聞かれた質問です。この質問にエピソードと共に答えようすると、回答者が普段から大切にしている価値観と会社の情報を自然と話すことに繋がります。短い時間で質問者の価値観と公開されにくい会社の情報を聞き出せる、的確で素晴らしい質問でした。
私の場合は、175人全員をなるべく等しく接しようと考えているため選ぶことが難しく、まずそのように伝えたのですが、そのことだけでも大切にしている価値観を話すことに繋がりました。一緒に働くことになるかもしれない人の働くイメージを想像しやすい面白い質問です。次の面接の機会には、今度は私から候補者に尋ねてみようと思いました。
今週の写真
Takuro Someya Contemporaty Art で開かれている黒川良一の個展「ANOMALIA」の写真です。電子顕微鏡を通して撮影されたデータにグリッチ加工を施した作品は、黒い額との相性が良く、作品が際立って見えました。アニッシュカプーアのような白い部屋に赤と黒の作品を配置する組み合わせが好きです。
別の部屋では、正方形のディスプレイを複数配置した音と映像のインスタレーションが展示されてました。どちらの部屋も全ての作品が正方形で組まれている一貫性により心地よさを感じました。
同じ階の隣の部屋、KOTARO NUKAGA Threeギャラリーで行われている井上七海の個展「魚は水を知らない」も鑑賞しました。大きなキャンバスに直線を反復して描いた作品は、静かな狂気を感じる良い作品でした。
タイトルである「魚は水を知らない」という言葉が印象に残ります。『あまり身近なものはどんなに大切なものであっても、かえって気づきにくい』という意味の諺の「魚の目に水見えず人の目に空見えず」から来ているのか、ふだんは大切さに気付きにくい線一本一本そのものに着目するきっかけを与えてくれる作品が並びます。
今週の音楽
Jozef K - Battle
イギリスで活動するJozef Kの、デビューアルバムです。なぜか4曲目に「さくらさくら」をサンプリングした曲があります。国外のテクノアーティストは日本語が好きな人が多いなあ、謎すぎる。
Jozef Kは下のアルバムで知りました。アートワークの色味が好きです。
今週のアプリ
bounceは、世界中で荷物を預けられる場所を探せるアプリです。日本でも使用できます。みなさん知っていましたか?
日本ではsuicaで施錠するタイプのロッカーが駅に良く置いてあるため日本人はあまり使うことはなさそうですが、suicaを持たない外国人には重宝しそうなアプリです。使用感を試してみたく、出張の合間に初めて使用してみました。予約も受け渡しのQR表示も決済も、全てアプリで完結するため非常に便利。海外旅行の際にも使えそうな良いサービスです。
選んだ荷物預かり場所は、bounceを使用しなければ一生行くことがなさそうな小さなバイク用品店でした。よく見ると入り口にbounceのステッカーが貼ってありました。お店の人は慣れた様子で受付してくれたため(Bounce Partnerという受付側専用のアプリを使用)、訪日観光客で利用してる人が多いのかもしれません。
今週の映画
死刑にいたる病( 2022年 ) 10点中7点
完全なる報復( 2009年 )10点中5点
死刑に至る病は、日本版レクター博士。面会室内で長く続く会話を飽きさせない演出は素晴らしいが、あえて特殊な演出はせずに会話だけにしても良かったかもしれない。全編を通して画角が素晴らしかった。特に美しいと感じたのは親子がリビングでビールを飲むシーンのカット。撮影監督は池田直矢さんという方とのことなので別の映画も見てみようと思いました。
完全なる報復は、仕事で付き合いのある映画好きの方に「スナック感覚で楽しめるサイコ映画」としておすすめされてみました。途中までは良い流れでしたが、「刑務所に通じる穴を事前に掘る」とか「主人公が優秀な殺し屋だった」とか、がっかりする設定で途中から興醒めしました。惜しい映画でした。
映画好きを公言していたら、仕事で付き合いのある方でまた別の映画好きな方が見つかりました。好きなことは積極的に口にしていきましょう。
bounceのアプリは発見でした。既にサービスが溢れる世の中で、まだ見ぬ新しいサービスを考えついた人に脱帽です。
以上!4時になってしまった… おやすみなさい!