友人に「どうして(substackを)そんなに続けられるの」と尋ねられて「気合いだよ」とは答えたものの、一番の続く秘訣は「読んでるよ」と言ってもらえることです。一人でも読んでくれる人がいるならとMacに向かうことで、毎週続けられています。今週は、読んでくれている友人が「ノブレス・オブリージュ ( 55通目 ) は熊本高校の理念だよ」と教えてくれました。書かなければ話題にも出ない内容で、嬉しくなりました。
高い社会的地位に伴う責任
拠点のある新潟に出張中、新潟の会社に勤めている昔の友人と食事をしました。友人の夫の話になり、勤めている地方の会社で酷い扱いを受けていたということを聞きました。普段私が取引をさせて頂いている会社の中では絶対に起こらなそうな内容で、嫌な地方の現実を知ることになりました。今の時代、普通に暮らせばコンプライアンスの意識が嫌でも高まるものだと思っていましたが、関東とそれ以外では意識の差が想像以上に大きいのかも知れません。静岡県知事の発言も鳥肌が立つほど恐ろしく、地方で高い地位に居続けてしまうと、新しい時代に求められる姿勢や意識をアップデートする必要性を忘れてしまうのかも知れません。ノブレス・オブリージュがより強く求められる時代だということを、広く知られる必要がありそうです。
地方で戦う意義
上述した新潟の会社が今も存在してしまうのは、高い売上があり、利益があるからです。みなさんも食べたことがあるようなものの一部を手掛けている会社で、長年提供し続けられているからこそ会社が安定し、高い立場の人が勘違いしてしまうのかも知れません。
私は、地方で正社員を雇用することが本当の地方創生につながると考えています。弊社のような比較的新しい会社が地方に拠点や本社を置くことで、地方に住みたい人が高いコンプライアンス意識を持った会社を選べるようになります。関東と地方では、給与やデジタル技術の度合いだけでなく、コンプライアンスの意識も大きな差があるように感じています。一人でも多くの方の選択肢になれるよう、地方に住みたい優秀な方がくだらないことで悩まずに済むような社会にできるよう、負けずに売上と利益を上げて、今日も会社の拡大に務めていきます。
今週の写真
アーティゾン美術館で行われている「ブランクーシ本質を象る」展の写真です。写真の部屋はブランクーシのアトリエをモチーフに、白く統一されていましたが、『2001年宇宙の旅』の部屋のように感じられました。床と壁面が白く、真ん中に得体のしれないオブジェクトがあると何でも『2001年宇宙の旅』に見えてしまうようです。
磨き抜かれたブロンズと滑らかな曲線の美しさに魅了されます。
今回の展示では”台座”の扱いが特徴的でした。ブランクーシは、当時の通念として彫像は台座が必要だと考えられていた中で、初めて彫像を台座から外して展示した出発点( 引用 )と言われています。台座と彫像の関係を見直し、その他の作品では十字形やひし形、円筒を横にして積み重ねたような形の台座など、特徴的なものが多く出てきます。
ブランクーシの展示はまだ行われているので、もし展示を見に行く際は台座にも注目するとより楽しめます。
今週の音楽
スーパードンキーコング2 - デビッド・ワイズ
青春を捧げたゲームの1本、スーパードンキーコング。その2作目の、デビッド・ワイズが全曲作しているサウンドトラックです。お笑い芸人がデビッド・ワイズを取り上げて話題になりました。オープニングの曲が秀逸。
以前お仕事をした任天堂の担当者さんと長時間お話する機会があり、その中でデビッド・ワイズが話題に上がりました。樽から打ち出される音や敵を倒した時の効果音など、今でも全てを思い出せる素晴らしい楽曲だらけです。
今週のアプリ
Tokyo Disney Resort App ( iOS, Android )
アプリを触るためだけに現地に訪れてほしいほど、ディズニーランドのアプリは本当に良く出来ています。モバイルオーダーの体験は秀逸です。多くの開発者に触れてもらいたい。
アプリ内のディズニーランド全体の絵は、アプリのために描かれました。このアプリの素晴らしいところは(普通入れたくなるような)無駄なニュースがなく、始めから園全体の様子を見るところからアプリが始まるところです。ユーザーが一番興味があるのは各アトラクションの待ち時間。アプリにアクセスると見える画面でリアルタイムで刻々と映し出され、ディズニーランドに行かなくとも見たくなる、また開きたくなるアプリの作り方として素晴らしい例です。
アプリはニュースのような更新情報をどうしても詰め込みたくなりますが、ユーザーが本当に見たいものを始めの画面に置くだけで、繰り返し開いてくれるようになります。
今週の映画
『ピアニスト』( 2001年 ) - 10点中9点
凄まじい映画でした。たまたま知り合った映画好きな方に教えてもらい、見ることが出来ました。相当の映画好きでないと勧められないような内容で、終始不快で心に訴えかける力が強い閲覧注意の映画です。最後の方の辛さたるや、尋常ではありません。女優の表情の演技が上手い。監督のミヒャエル・ハネケは、人間の内に秘めたどろどろとした部分を描き出す天才です。映画好きな方にはおすすめしたい一本。撮り方も美しい。一人で見ることをおすすめします。
もともと同じ監督の作品の『ファニーゲーム』という映画が好き(こちらも相当狂った内容のため閲覧注意)で、今回の映画を教えてもらいました。こちらも見返したくなってきた。
ドンキーコング久々にやりたい!
おやすみなさい、良い夜を。
ドンキーコング、スイッチオンラインのスーファミソフトでできますよ(1晩でクリアした)