社員の力になれたことを嬉しく思う、33通目
今週は出張がなく、1週間ずっとオフィスにいられたので、平日の4日のうち3日間は社員とランチに行きました。家族の不幸があり元気づけたかった社員と、最近の活躍が魅力的で話したかった社員、そして入社したてで上手く働けているか気にしていた社員。どのランチも楽しく魅力的な時間になりました。今週1週間で一番自分を幸せにしてくれた時間は、このランチの時間でした。
今週の一冊
「週4時間」だけ働く
分厚いですが、読み応えのある良本です。以前も途中まで読んだことがあり、「定常業務をバッチ処理すること(私はメールと稟議の確認を16:30に入れています)」や「『何でもいいよ』と言わないこと(これが本当に難しいのですが、ランチやご飯に誘われた時は可能な限り何が食べたいと提案する側になろうと努めています)」など、多くの知見を参考にしています。
その他に新たに参考にすることでは、不必要なところで判断力や集中力を消費してしまわないため「できるだけ多くの意思決定を自動化できるように、自分にルールを設ける」ことを参考にします。「7000円以下の欲しいものは悩まず即購入する(私は欲しいものがとても少ないのでこのような切り方が出来そうです、今欲しいものは一つしかありません)」「新潟、千葉、沖縄それぞれの拠点でお気に入りのランチ、会食場所を固定で5個ずつ順位もつけて決めておく」「2年着なかった服は捨てる(服が大好きなのでいつも迷う)」など。また、出張が多いので「これがあれば外で泊まれる」持ち物リストを作成しておき、30分で準備できるようにしました。
こうして得た時間を、本当にしたいことに使う人になるための方法が書いてあります。本に書いてあるパレートの法則に基づき、自分を幸せにしてくれる20%の時間は何だっただろうとこの1週間を振り返ると、「社員のためになれたこと」と「一人で美術館に行けたこと」が始めに思い当たりました。週4時間ほどまで仕事の時間を削りたい訳ではないけれど、無駄な時間を削り、自分を幸せにするための時間を大切にしていきます。
2007年ごろの本ですが、コロナが始まる前からリモートワークを勝ち取る方法が書いてあります。今の時代の方が、より満たしやすそうなことばかりでした。私自身は会社が好きで、会社を楽しむこと自体が好きで、本当にしたいことの一つでもあるので当てはまらない内容も多くありましたが、それでも参考にできることばかりです。
今週の写真
東京都写真美術館の「即興 ホンマタカシ」展での写真です。東京都美術館は木・金のみ20時まで空いています。夜の美術館は人が少なく静かで、ゆっくり作品が見られます。
この展示では、通常のカメラではなく、カメラ・オブスクラ(大きなピンホールカメラのようなもの)の原理を利用して、都市空間にある建築物内の部屋を暗室に見立てて外部の風景を定着させた作品群を並べています。展示スペース中央にはカメラ・オブスクラに見立てた暗室と丸い穴があり、特徴的な空間となっています。
長く写真を続けているので、思い通りに写真を撮ることはできるようになったが、写真を撮る過程で予想しないものが入り込むことに魅力を感じるようになった
この作品群を撮る理由を上記のように話していました。
今週の音楽
Through The Looking Glass - Midori Takada
パーカッショニストの高田みどりが1983年に制作したアルバムです。古さを微塵も感じさせない圧倒的な世界観からなるアルバムです。当時は評価されなかったそうですが、2016年になり注目され、2017年にスイスのWRWTFWWレコードより再びリリースされました。
「鏡の国のアリス」の英語タイトルと同じ名前のこのアルバムは、童話のような幻想的な世界観を作り出しています。前回のsubstackで配信したK-LONEのCape Ciraのレビュー( 以前はリンクを貼っていましたが、2024.03.11時点では日本国内からだと読むことができなくなり削除しました。resident advisorのレビューです )の中で高田みどりに触れられていて、このアルバムに辿り着きました。まさか1980年代にこんなにも時代を先取りした素晴らしい音楽が出ていたとは全く知りませんでした。
今週のアプリ
ハイブランドのアプリはよくできたアプリが多く、今回はルイヴィトンのアプリを紹介します。全体的に躍動感のある素晴らしいアプリで、特に良いポイントはタブバー内のアイコンのアニメーションです。スプラッシュ画面で出てくる画面全体のローディングと似た意匠のアニメーションが、タブを選択するたびにゆっくりと表示されます。
上品で、個性的で、ここまで美しくタブバーが作られているアプリは初めて見ました。最高級ブランドとしての威厳を保つ、細部まで美しいアプリの作りには感銘を受けます。
以上、また来週です。
来週は母校で授業の予定で楽しみです。おやすみなさい。