新潟と千葉を2往復、27通目
長岡で学生向けのインターンを行い、参加してくれた学生と交流し、見学に来てくださった教育機関の関係者にご挨拶をしました。その後、対面で行う最終面接のためにトンボ帰りして、翌日早朝から経済同友会のイベントに顔を出すために再び新潟へ向かいました。1週間で新潟と千葉を2往復する1週間となりました。最終面接は、候補者の所作を見るために可能な限り対面を貫き通しています。疲労の溜まる週でしたが、最終面接のために戻ったことは正解でした。素敵な方とお話できました。
「社長になりませんか」
初めてお会いした高齢の経営者とお話している中で、本気とも冗談とも捉えられないような様子で、「次の社長探しに困っている。君の話を聞いて、誠実に会社を経営していることが伝わりました。社長になりませんか。」と言って頂く機会がありました。微塵も想像していなかったようなことを言われて、一瞬戸惑い、固まりました。えっ?私ですか?もちろん今の会社があるので受けられる訳もなく、いやいや何言ってるんですかと返しましたが、心の中で高揚を隠しきれない自分がいました
自分が創業して長年経営した会社を手放すということは、そんなに簡単に、冗談のように言える言葉ではないはずです。冗談でも本当に嬉しく、私を心から信頼してくれたんだろうと感じられました。
経営者になろうだなんて1ミリも考えていなかった3年前からすると、考えられもしない出来事でした。世の中何が起こるか分かりませんね。来週も、1日1日を自分のやり方で、後悔することがないよう全てに対して全力で誠実に向き合っていく。
今週の本
原田マハさんの本は、芸術好きな人にとって本当にワクワクさせるものばかりです。表題の小説の中でアンリマティスの「Tea in the Garden」のハイヒールのブラブラさせ具合を取り上げていて、本当に芸術が好きなんだろうということが伝わります。
来週から1週間ほど沖縄に出張に行く予定があるため、「宝島」に続き、再び沖縄を舞台にした小説を読んでから行くことにしました。
「宝島」同様、戦争後の沖縄が舞台になっていますが、「太陽の棘」ではアメリカ人視点で描かれていることが新鮮です。読み進めると、最後の方では動悸がするような苦しい内容に胸を打たれます。
下記は、小説のモデルとなったスタインバーグ氏と玉那覇正吉氏の会話です。
「絵画によって友情が結ばれたが、支配者と支配される側という二つの異なる立場に苦しさを覚える」と悩むスタインバーグ氏に向かって「戦争とは、勝っても負けても両方を被害者にするものだ」と励ました玉那覇正吉氏(故人)の言葉が今も自分を支えている
勝った側の被害者としての苦悩が見られます。より沖縄について詳しくなると同時に、次に降り立つことへの怖さを感じるようになりました。
今週の写真
長岡に行った際に、学生とBBQで交流をしている際に撮影した写真です。空が広い町は最高ですね。長岡は自然豊かで綺麗な町です。
デイビッドホックニーの展示を見に行きました。一眼カメラでの撮影(?)が許されなかったため、記録として美術館の外観を撮影しました。だいぶ高齢の方なのにiPadで描かれた作品がいくつもあり、前衛的な芸術家だという印象を強く受けました。初期の作品と最近の写真を冒頭に魅せる展示方法も素晴らしかったです。おすすめの展示会です。
今週の音楽
Serph - Heartstrings
今週新しいアルバムを出したSerphのサードアルバムです。ずっと顔を出していなかったSerphが、ふとアーティストページを見に行ったら顔を出していて驚きました。どのような方なのかはこちらのインタビューをご覧ください。
出世作と言われたセカンドアルバムの次のアルバムがこちらのアルバムです。別名義も聞いていた中で、一番好きなのはこのアルバム、そして一曲目の「Luck」です。
アジカンのアルバムのイラストを手がける中村佑介さんのように、「このアーティストはこのイラストレーターのイメージ」として刷り込まれて、河野愛さんのイラストを見るたびにSerphを想起するようになった人は自分だけではないはず。ジャケットも合わせて見てもらいたいです。
今週のアプリ
ruff: a writing companion ( Androidのみ )
Google マテリアルデザインアワード 2019に選ばれているメモアプリです。アワードでの選定理由は、(みんな同じようなアプリになってしまいそうな)マテリアルデザインを表現力豊かに上手く使用してメモアプリでありながらブランディングを確立しているから、です。
右下のフローティングボタンの動きや下から引き上げるシートの使い方など、使っていて楽しくなる仕掛けが満載です。アイコンも気が抜けるような可愛らしいアイコンでおすすめです。
以上!予定みっちりの沖縄、頑張っていきます!