174. Volume Freak
美術館に行けなかった週。
趣味の話。
父親譲りの趣味
父の日の近くで新潟出張があったので、仕事の合間に実家に寄ることにしました。
老後をのんびり楽しく過ごしている父と一対一で話をしていて、ふと父の趣味が自分と全く一緒であることに気がつきました。読書と映画と音楽と植物。どれもいつも私が趣味として楽しんでいるものばかりで、「そういえば趣味が全部一緒だよ」と話をして盛り上がりました。読書は殺人推理小説でも父は日本のものが多く、私は海外のものが多かったり、音楽は父がJ-POPで私がクラブミュージックで、植物は父が苗を植えるタイプで私は切り花だったりと、多少の違いはあれど、大きなカテゴリーでは同じ趣味ばかりです。
父と同じ趣味だと意識をしたことがありませんでしたが、40歳に近づき、気が付けばほぼ一緒になり、やっぱり血の繋がる親子なんだと再認識した父の日になりました。自分の娘が同じような趣味を持ち、いつか一緒に話ができることが楽しみです。
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ちなみに私は、小説に出てくるものを試すことがとても好きです。アイスランド旅行の際には小説の舞台の街に寄ってみたり、日本で多く飲まれていると紹介されたブルーマウンテンコーヒー( 167通目 )を買ってみたり、今度は日経新聞の記事を見て気になり読み始めた小説の中で出てきたエシレのバターを買って、バター醤油ご飯を試すことにしました。犯人が試した食べ物だと良いのか悪いのかわかりませんが、小説だと想像しながら読むのでつい美味しそうに感じてしまいます。ビジュアルで宣伝されるより、うんと食べたくなる気がします。
AnotherADdressを使ってみた
私は服が大好きで、服を管理するアプリに毎日着た服を記録しています( 170通目 )。このアプリでは「購入金額」を「着た回数」で割ることで、着用一回当たりの金額も出してくれます。靴とコートは何度も着るために一回あたりの金額が落ちやすいことがわかったり、適当な服に限って気楽なので何度も着ていたり、良い服に限って勿体無くて着ていなかったり、色んなことに気がつかせてくれます。ライフログを残すことが好きな私にはもってこいのアプリですが、このアプリを通して気がつくのは、せっかく奮発して買ったものに限って、あまり着ていない服があることです。
勿体無いとは思いつつ、服が大好きなのでなかなか辞められず、気に入った服についつい手を出してしまう私ですが、最近「 AnotherADdress 」というサービスを教えてもらい、始めてみました。サブスク型の洋服レンタルサービスです。
よくあるレンタル型のサービスは、メンズ向けの服が少なかったり、魅力的なブランドがなかったり、そもそも服があまり好きではない人向けのサービスだったりと、使ってみたいと思えるものがありませんでした。そんな中、このアナザーアドレスは大丸松坂屋百貨店が運営していることもあり、百貨店で扱っているような魅力的なブランドを選ぶことができます。好きなブランドが全てあるというわけではないですが、最近気になっていた「 rainmaker 」という京都のブランドを扱っていたり、「 KIMMY 」という東京生まれの韓国人デザイナーのブランドを見つけたりと、他のサービスにはないものを見つけることができました。
アナザーアドレスでは中古の洋服をレンタルできますが、ものによっては「ロングライフアイテム」というカテゴリーを選ぶことができます。この「ロングライフアイテム」は、少し傷や汚れがある代わりに、気に入ったら70%OFFで買い取ることができるものです。どの程度傷んでいるのか見てみたくて試しましたが、綺麗な状態で来たので驚きました。
自分に合うか分からないような服や、派手目な色や形で何度も着られない可能性がある服は、このサービスで試してみようと思います。サステナビリティが叫ばれる今の時代にぴったりな、素敵なサービスの紹介でした。ここ最近で試したサービスの中で一番良いかもしれません。
繰り返し使い、期限の確認や通知が必要なこういうサービスにこそアプリがピッタリなのに、アプリがなくて勿体無いと感じました。作らせてほしいです。
今週の写真
今週はあまりに忙しくて美術館に行く余裕がなかったので、作成した画像を貼ります。Claudeで作成した画像です。ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』から抽出した色で幾何学模様を作成しました。
昔であれば、このような幾何学模様を作るには自分でスクリプトを書いたり感覚で並べたり、色を抽出する際には何らかの外部ツールを用いたりと、何かにインスパイアされた幾何学グラフィックを作るのはなかなか手間のかかるものでしたが、今はもうご覧の通りで瞬時に作成できてしまいます。「絵画で使用されている色は変えずに、面積比率だけ変更して濃い色を減らして」もらえれば、上のような淡い色の幾何学模様の出来上がりです。女性の服の色が色面の大部分を占めています。
手を動かした際のデザインの正解がわかる人間が指示を出せると、完成形を想像した上で指示が出せるので、狙った絵を生み出せてとても楽しいですね。
ただ、最後の詰めで「この図形の色を〇〇から▲▲に変えて」とか、「あそこの三角形を扇形に変えて」など、細かい具体的な指示を出していろんなパターンを試そうと思うと、毎回出力を待たされてしまい、最後は自分で作る方が早いなと思ってしまいました。
今度、人に頼まれてデザインをする際には、最初から最後までプロンプトのみで完結させてみようと思います。いけるかな。
今週の音楽
Funk D’Void - Volume Freak
良質な音楽をたくさん教えてくださる方から久しぶりのご連絡をいただき、Funk D’Void ファンクデヴォイドというデトロイトテクノのアーティストを教えてもらいました。これは良さそうだと調べると、どうやらファンクデヴォイドの必聴アルバムは2004年にリリースされた『Volume Freak』というアルバムであるとの情報に行き着きました。
早速聞こうと探してみますが、Apple MusicやSpotifyはもちろん、Amazon PrimeにもBamdcampにもありません。YouTubeもなし。Bleepでもなぜか買えず、Deezerで聴けそうなのを見つけてアカウントを新規登録するも、アルバム内の数曲しか聴けず憤慨して断念。ここまで来るとあまりに聞きたくて仕方がなくなり、イギリスの老舗音楽配信サイトBoomkatでの初購入に至りました。ここでしか買えない音源に会えたことが嬉しく、新しい世界が開けた気がします。
今のご時世にオンラインでたどり着けない音源があるのかと焦りましたが、ようやくたどり着けて大満足です。一曲だけYouTubeで見つけたのを貼りましたので、アルバム全部を聞きたくなった場合は上のBoomkatのリンクより購入してください。
今週の本
ボタニストの殺人
ワシントンポーシリーズの5作目。上下巻です。面白すぎて読む手が止められません。冒頭から日本の西表島が出てきて、日本が舞台か?と思わせてくれますが、全然関係ありませんでした。前の話でも日本のコーヒー事情が一瞬出てくるので、作者は日本が好きなのかもしれません。
今週の花
オリエンタル・ソルボンヌ
近場のスーパーで買いました。ほどよい強すぎない香りがするユリの品種です。大きくて立派で見ていて楽しい花です。
家で楽しむ際に、花粉のついた葯(やく)を取ると家が汚れなくて済むということを覚えました。つまむと簡単に取れます。
今週の映画
プレデター (1987年) 10点中5点
映画好きの父が好きだと話していたので観てみました。前半戦は密林でゲリラ拠点を襲うミリタリーアクションで、突然後半からプレデターに襲われるサバイバルホラーに変わります。前半後半で映画のジャンルが大きく変わります。「泥」によって生き延びるシーンがあるのですが、なんで泥で助かるの?と引っかかってしまい、最後までモヤモヤしてしまいました。
今週のアプリ
artlasはアメリカの会社のAI音声ガイドアプリで、日本だと森美術館で使うことができます。美術館の音声ガイドはいろんなアプリが出ては消えていきますが、いよいよ本命が来たかもしれません。
このアプリのいいところは、ユーザーの状況に合わせて音声ガイドの内容が変えられるところです。AIで作られた音声ガイドで、解説の難しさも長さも自由に変えることができます。時間があるときは長くすることを選べますし、子供と一緒の時は、易しい言葉を使うようにできます(画像のスクリーンショットの中に、子供向けの言葉が表現されている画面を載せてみました)。これは便利で良いAIの使い方でした。
お客さんを呼ぶために芸能人の音声ガイドを用いるのもいいですが、こちらのartlasの方がその時の状況に合わせて使い分けられてユーザーフレンドリーなので、日本の全美術館で普及されてほしいと願います。
以上。来週も頑張ります。
おやすみなさい、良い夜を。








