100通目
とうとう100通、続きました。お読みいただき本当にありがとうございます。毎回でもたまにでも、じっくりでも一瞬でも、誰かが読んでくれていることが継続できる秘訣です。コメントでもメッセージでも電話でも、感想があればどんな形でもご連絡ください。感想をもらえることが一番の励みになります。
I will, very simply, put America first.
トランプ大統領の就任演説で、彼が話しているところを初めて見ました。ニュース記事では散々見てきましたが、切り取りのない動画で見たのは初めてでした。内容はどうあれ、トランプ大統領の話している姿があまりに格好良くて震えました。内容はどうあれ。30分もの間、原稿なしでゆっくり優しく、易しい英語で一度もフィラー(「あ〜」や「ええと」などのつなぎ言葉)を使うことなく、一度も失敗せずに最後まで話し切ることにすっかり感動してしまいました。世界一忙しいはずなのに、一体いつ練習したんだろうか。4年間考え続けていたことだからスラスラと言葉が出てくる。「put America First」や「Make America Great Again」「America's decline is over」など、要所要所で盛り上がりに使う言葉が誰にでもわかる易しい言葉で記憶に残る。本当に78歳か?と思うような素晴らしいスピーチに、すっかり虜にされてしまいました。内容はどうあれ。
こういう人がついて行きたくなるリーダーなんだろうと強く思わされた演説でした。思想はどうあれ、かっこいいリーダーを持てるという意味では米国の人が羨ましくなりました。
優しく易しく親しみのある表現を持て
今週は、社員の一人と長時間話す時間がありました。その中で、私の印象について「言葉のメッセージが強い」というような話をされました。私は人前で話すときは「なるべく短く、簡潔でわかりやすい、優しく易しく親しみのある表現を持とう」と意識しているため、とても嬉しい言葉でした。
分かりやすいトランプの言葉と、今の自分の印象について。記念すべき100通目の週に、substackのタイトルを意識し続けたくなる出来事が二つも起こる印象的な週となりました。
私はこれからも、誰も傷つけず、難しい言葉を使わずに、寄り添うための「優しく易しく親しみのある表現」を使うように心がけていきます。
今週の写真
「150年」展を見た際の写真です。凄まじい展示でした。
取り壊しが決定している東池袋の一区画の建築群、全6棟の家を物理的に繋げて展示会場とする斬新な企画展です。家の壁には穴が空き、家と家の間に鉄の足場を組んで物理的に行き来できます。それぞれの家屋にはなぜか住人のものがそのまま残っており、土足で家の中を歩き回る違和感が新鮮でした。
フローリングでも畳でも堂々と土足で上がり、鉄の足場を通じて二階から二階へ渡る感覚は、泥棒になったような不思議な体験でした。
全ての作品が展示される場に合わせたサイトスペシフィックな作品となっており、満足度の高い展示でした。芸術作品を通して、住んでいた人の生活を不思議な形で味わえる貴重な体験となりました。
私は予約せずに当日券を求めて訪れ、たまたま私の時間は人が少なくスムーズに入ることができました。しばらく経つと会場は長蛇の列となりました。展示期間は1月27日(月)まで。
今週の音楽
Intimate Publics - Osheyack
上海のカルトレーベル SVBKVLT に所属するアーティスト Osheyack の2ndアルバムです。SVBKVLTは先鋭的なクラブミュージックを提供している好きなレーベルです。2通目で紹介したAbadirのアルバムもこのレーベルから出ています。
このアルバムのコンセプトは、Osheyackが拠点にしている上海への敬意。アジア最先端のエレクトロをご堪能ください。
今週の映画
Cloud クラウド (2024年) - 10点中6点
『cure』を手がけた黒沢清監督の最新の映画を見ました。中盤くらいまでは徐々に怖くなる状況が凄く良かったのですが、後半では疑問点がたくさん出てきてしまい、勿体無さを感じて終わりました。
お酒を飲まない方へ、BRULOというノンアルコールビールが本当に美味しくておすすめです。
おやすみなさい。良い夜を。