年が明けてから既に何度か全社員の前で話す機会がありましたが、娘が産まれたことは話していません。170人の社員の中には、子供を産みたくても産めない人や、産まない人、産めたけど亡くなってしまった人など、さまざまな人がいます。私はこれまで社員一人一人と向き合えるように努め、子どもを亡くした社員の自宅へ焼香をあげに行くことも一度ではありませんでした。これ以上ないほどの悲壮感を何度も体感した身としては、全社員の前で娘を手放しで自慢したいとは微塵も思えません。
私が子どもを授かったことは何となく把握してる社員が多く、一人一人の社員と相対してるときに聞かれればもちろん答えます。しかし、全社員の前では、これまでも、そしてこれからも話すことは避けるつもりです。
「人間は結婚して子どもを産み育てるもの」という固定観念に囚われず、人それぞれの生き方があり、どの生き方でも尊重していけるよう努めます。
今週の写真
WALL_shinjukuで開かれている新井碧の個展「ボーダー・ストローク」を見た際の写真です。
「ルミネの中にアート作品を置けるような場所あったかな」と思いながら初めて行きましたが、とても狭いです。人通りが多すぎて誰も見ておらず、流石にここでの展示はやめた方がいいのではないかと思うような場所でした。理想はGINZA SIX内のギャラリーくらいですが、通路との間の空間をもっと仕切らないと、見たい人も落ち着いて見られなさそうです。
今週の音楽
Qrion - We Are Always Under The Same Sky
札幌出身、世界で活躍する日本人Qrion(クリョーン)の2ndアルバムです。本名が”もみじ”という名前で、もみじのロシア語がQrionであるところからアーティスト名がついています。
聞くきっかけになったのは、たしか2018年のTAICOCLUB。最後にMacをパタンと閉じて演奏を終えて「カッコよ〜!」と思った記憶があります。
音楽だけでなくQrionがよく身に付けているブランド( HERON PRENSTON :写真では鎖のネックレスとスカートがこのブランド)も好きで、いくつか所持しています。首元にロシア語で「スタイル」と書いてある服が定番で、アーティスト名の付け方になぞらえてる着ているのかもしれません。
今週の映画
年末年始に視聴したものも含めています。
イカゲーム2(2024年) 10点中7点
イカゲーム1(2021年) 10点中10点
SAW1 (2004年) 10点中10点
セキュリティチェック(2024) 10点中7点
ベケット(2021年) 10点中2点
インサイドマン(2006年) 10点中8点
ツインピークス(1990年) 10点中10点
「イカゲーム」は「SAW」+「カイジ」の要素をふんだんに盛り込んでいて、韓国風に上手くアレンジしたところが素晴らしいです。勝負要素を韓国の昔の遊びにしたところが特に好きでした。ただ、やはりインスパイア元の「SAW1」の方がダントツに面白いです。映画のプロットが秀逸すぎて、初めて見た時は感動しました。
デイヴィッド・リンチが亡くなったので、追悼の意を込めて「ツインピークス」を見直しました。「ツインピークス」は改めて見直しても1話目からワクワクさせられて、圧倒的な魅力をもつ作品でした。ドーナツとコーヒーが食べたくて仕方なくなります。
小さな秘密を教えよう
毎日ひとつ自分にプレゼントするんだ
計画したり待ったりしてはだめ 偶然でないと
新しいシャツ ひとときのうたた寝
あるいは熱くてうまいブラックコーヒー
(デイル・クーパー特別捜査官)
このセリフが好きです。みなさんも、頑張る自分自身に、毎日ひとつプレゼントをあげてみてはいかがでしょう。
今週のアプリ
F1のアプリです。このアプリの良いところは、オリジナルフォントが当たっているところです。それだけかと思うかもしれませんが、独自のフォントを当てることで、「良いアプリの7ヶ条」の7条目である「伝えたい世界観が視覚的に伝わる」ことを満たすことができます。
私の会社では、手がけるアプリのプロジェクトでフォントにこだわりが感じられない場合は、検討し直すようにしつこく言い続けています。それは、アプリは繰り返し利用するため、愛着を持ってもらうための見た目の世界観が非常に重要になるからです。
ちなみに、Formula 1 はApple TVアプリの方が2024 App Store Awardsを受賞しています。オリジナルフォントを活用することで、どの媒体でもF1の世界観を伝えられるようになっています。
おしまい、おやすみなさい!良い夜を。