会食時の良い人数
私が交流を兼ねた食事をとる際の好きな人数は、3人以下です。私が話し下手で複数人での会話を盛り上げることが苦手だからなのか、それとも誰かが会話に混ざれない話題を出したときに申し訳無いからなのか、人数が少ないほうが好きです。また、4人だと2人ずつの話題で話が割れてしまうことがありますが、3人以下であれば話が割れず、全員が会話に参加し続けることができます。より深い話を求めるときには3人以下がオススメです。
今週は夜の会食が3回あり(上場企業の社長、過去に上場企業の社長を経験した方、お取引先の社長)、そのうち1回が4人で、2回が2人でした。どの会食も素晴らしい貴重な時間ではありましたが、2人で話した2回の方がより深いお話をできたように感じます。
4人以上が悪いというわけではなく、複数人が参加することが重要な場面ももちろんありますし、私の会話力の低さが原因であることは否めませんが、私の場合は人数の少なさが会食時の満足感に比例することが多そうです。
ClaudeにIR資料を読み込ませる
人に会う前にその方が経営する/勤める企業の情報を調べるようにしているのですが、最近は Claude にIR資料を読み込ませ、要約させるようにしてみました。複数年度にまたがる情報もpdfなら受け付けてもらえるので、差分まで見てくれます。IR資料であれば世の中に公開されている情報のためデータ取得を恐れる必要もありません。会社が抱えている課題も推察してくれます。
何よりすごいのは、これが1分で終わることです。AIツールは、使いこなせる人と使いこなせない人で天と地ほどの差が開きそうです。私もまだまだ使いこなせていないことばかりなので、自分に合う使い方を試し続けていきます。
芸術家の友人の力作
芸術活動を行う友人に8年ぶりに会い、彼の作品集を直接受け取りました。前から彼の作品は見ていましたが、作品集という形で改めてまとめて目にして、洗練された作品群の素晴らしさに心を打たれました。友人という贔屓無しに推せる芸術家です。今後、都内で個展を開く予定があるらしいので、今から楽しみです。
上のリンクから作品集を買えますので、興味ある方は見てみてください。
今週の本
樅の木は残った(下)
とうとう読み終えました。下巻のクライマックスに向かっていく最後の100ページほどの流れは、読む手が止められなくなるほどの面白さでした。歴史的史実を何も知らないまま読み進めていたため、最後までどうなるか分からず、手に汗握る驚きのクライマックスでした。
追い込まれた主人公の独り言が染みます。
「人間はもともと弱いものだし、力のあらわれは一様ではない、鉄石の強さも強さ、雪に折れない竹の撓みも強さだ、ここで剛毅心をふるい起こすよりは、この虚しいもの寂しさを認めるほうが、おれにとっては強さであるかもしれない」
上・中・下の三部作で長い小説のため、本好きでない方にはおすすめしにくいですが、主人公の生き方に感嘆させられる素晴らしい小説でした。勧めてくれた社員には感謝しかありません。こういう感動はやっぱり本でしか味わえない。
今週の写真
豊田市美術館で行われている展示を、8年ぶりにあった芸術家の友人と2人で観てきました。写真は、無数のサイコロから成るトニー・クラッグの「分泌」という作品です。
作られたのは1990年代で、3Dモデリングもろくにできなかったであろう時代の作品です。何を想いこのような有機的な形にたどり着いたのか、どうしてサイコロで埋め尽くしたのか、不思議に思うことばかりの異様な形態は圧巻の一言でした。
この作品が持つ迫力は、生でないと伝わらないかもしれません。
今週の音楽
Iglooghost - Neō Wax Bloom
イギリスを拠点に活動する最近3rdアルバムを出したばかりのアーティスト、イグルーゴースト。フライング・ロータスが「Aphex Twinを超えるのはコイツしかいない」と称したほどの逸材で、このアルバムは彼のデビューアルバムです。緩急自在の変則ビートのエレクトロミュージックは、イグルーゴーストがまだ10代のときの作品です。2nd、3rdと作風に変化がありますが、狂気の音の波に揉まれる1stがオススメです。
今週のアプリ
Klima は、ドイツ初のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)を支援するアプリです。アプリを起動して質問に答えていくと、自分が出す二酸化炭素の排出量を知ることができます。そして、課金することで、自分の代わりにklimaが木を植えたり太陽光発電に投資したりすることで、カーボンニュートラルを実現してくれます。
写真の右は質問に答えていく画面、左は課金後の画面です(日本で課金している人は果たして何人いるのか)。このアプリの良いところは、課金後のアプリの画面の変わりっぷりです。アプリに課金したユーザーは「課金をしてあげた」という強い気持ちがあり、その気持を満たせないとすぐに解約されてしまいます。そうした中で、ユーザーを満足させられる一番手っ取り早い方法は、トップ画面に変化をもたらすことです。Klimaは、課金することで画面に大幅な変化をもたらし、ユーザーの満足感を満たします。ここまで満足感を満たせるアプリもなかなか類を見ません。
分かりにくく、かつユーザーが課金を迷うサービスだからこそ、課金をしてくれたユーザーは最大限歓迎する。そうした思いやりの見られる良いアプリでした。
67通目にして、いよいよオススメのアプリリストが底をつきました。
100個は言えるように新しいアプリを探し続けます。おやすみなさい!