突然のタクシー運転手からの感謝
タクシーアプリGOを使用してタクシーを呼び、乗車して目的地に向かう際に、運転手から突然「お客さん、本当にありがとうございます」と感謝をされました。
「(GOを使うときは)いつもお客さんを探すときに苦労しているんです。見つけられないと苦情にも繋がりますし。お客さんのメッセージは完璧でした。ありがとうございます。」
GOでは、配車確定後、迎えに来てもらう際に30文字以内でメッセージを送ることができます。私が使用する際は運転手が探しやすいように、着ている服の特徴や待っている場所の特徴をなるべく残すようにしています。今回は30文字一杯で残しておきました。
先回りの思いやり
突然感謝され驚きました。その後は流れで楽しくお話しながら移動時間を過ごし、小さな幸せを得られました。メッセージを入力して良かったと思う反面、自分以外のユーザーはあまり入力することがないのかもしれないと思いました。
デザイナーとして仕事をしていた時間が一番長いため、常にユーザーのことを考える癖がついてしまい、GOを使う際は「自分が運転手だったらこういう情報があると助かりそうだな」と先回りして入力しています。先回りの思いやりは、人生をほんの少しだけ良くするための、デザイナーが身につけやすい技なのかもしれません。
先回りの思いやりは、気持ちに余裕があるときにしかできません。仕事でも私事でも、常に気持ちに余裕をもち、相手の先回りをする思いやりを持てる人であり続けます。
ホットラインマイアミ
社員に薦められて、Switchのゲーム『ホットライン・マイアミ』をプレイして面白すぎてドハマリしました。ダークな世界観が好み過ぎて調べてみたところ、私の好きな映画の『Drive』に大きく影響を受けていることが分かりました。
『ホットライン・マイアミ』をプレイしたあとに『Drive』を見直すと、開始数分後のオープニングの音の入り方だけで「ホットラインマイアミそのまんま!?」と感動を覚えます(イヤホンで映画を見るか、大音量で見るようにしないと分かりません)。音の選び方、ネオンの配色、トンカチや散弾銃などの武器から中華料理屋まで、影響を受け尽くしていて『Drive』好きには堪らない内容です。素晴らしすぎる。
また、ゲームのオリジナルサウンドトラックの中でも特に良かったアーティストの M|O|O|N を聴き漁りました。
映画と音楽とゲームと好きなものが繋がり、趣味を深めれば深めるほど、新たな楽しみを見いだせるものの深さが深まることを感じた週でした。
今週の写真
宇都宮美術館でイヴ・ネッツハマー「ささめく葉は空気の言問い」の展示を見た際の写真です。大谷石採掘場に感化され制作した巨大な筏を想起させる作品は、宇都宮美術館でしか見られないものとなっており、空間をうまく利用した良い展示でした。美術史上の名作である「メデューズ号の筏」からの影響もあると作者は述べています。
当日に思い立ち、初めて訪問した宇都宮美術館でしたが、東京駅から2時間もかからない距離でした。今後の美術巡りの対象が一つ増えました。
今週の本
5歳の子どもにできそうでできないアート 現代美術100の読み解き - スージー・ホッジ
宇都宮美術館の売店で、ルーチョ・フォンタナの作品の表紙に目がとまり、ふと「自分は有名な現代美術作家はどれくらい見たんだろう」と確かめる気持ちで読みました。見たことがある芸術家の作品は100人中3割程度に留まり、まだまだ知らない作品が山程あるので残りの人生も楽しめそうです。
今週の音楽
Come! See!! - M|O|O|N
M|O|O|NのアルバムのCome! See!!は『ホットライン・マイアミ』の曲の続編に聞こえ、ゲーム好きには楽しめそうです。
今週のアプリ
Artifact : Feed Your Curiosity ( iOS Android )
良いアプリでしたが、残念ながら2024年2月末で運用が終了してしまいました。
Artigactは、Instagramの共同創業者が立ち上げたニュースアプリです。ユーザーに合わせてコンテンツを最適化したり、記事の概要をAIで要約してくれます。「市場機会が大きくない」と結論付けて撤退を判断したとのことですが、アプリ自体は良くできていました。
このアプリの良い点は、メインの機能ではなく、記事を読んだ数に応じてレベルが上がることです。使用回数に応じてレベルが上がるアプリは多々ありますが、メディアアプリの中では非常に珍しく、再び使われるための工夫に力を入れていました( 良いアプリの7カ条の4番、もう一度使いたくなる仕組みがある )。ニュースアプリはいかに毎日立ち上げてもらえるサービスの中に食い込めるかどうかが重要であり、多くの記事を読むことへのインセンティブを与えられる機能は高い価値があります。日本にはLINEのニュースやスマートニュース、日経新聞など多くのメディアがありますが、どのサービスも記事を読んだ回数に応じて与えられる報酬はないため、同じ機能を取り入れればいいのにと勿体なく思います。
今週の映画
『Drive』10点中10点
『最後まで行く』10点中6点
『Drive』は2回目の鑑賞です。最後の電話を受けたときのキャリー・マリガンの不安な気持ちを表す表情と仕草の演技の巧さには脱帽します。ニコラス・ウィンディング・レフン監督の他の映画も見てみたい。
『最後まで行く』は最初のテンポの良さには惹きつけられますが、後半の作りが余計に感じてしまいました。惜しい。
おしまい。
来週は人生初の宮崎出張で楽しみです。おやすみなさい。
宮崎でもし時間があれば、是非宮崎うどんを食べてみてください!
締めうどんは、戸隠。ランチなら、おくのうどん。都城なら、やぶしげです。
九州のやわやわうどんの流れを汲む、うどんを楽しめます。
お気をつけて〜!