176. مقاطعة ムカータア
多くの社員と食事に行った週。
ここ数週間、娘が罹った風邪のようなウイルスが私にも妻にも移り、咳や頭痛、鼻水にひたすら悩まされています。これが家族の間で何度もぶり返すので、とても大変です。子どもを育てながら仕事をする人たちには尊敬しかないと以前から思っていましたが、自分がその一人になってみて、その大変さは想像以上でした。私の会社では好きなときに出社し、好きなときにリモートで働ける環境を提供していて、社員から感謝されることが多くあるのですが、今ならその意味がよく分かります。
リモートワークを本人の裁量に任せることには、生産性が下がるとか、帰属意識が下がるとか、ネガティブな指摘がされがちです。それでも、子育て世代にはこれ以上ないほど助かる働き方であり、こうした環境を提供できる会社の社会的な意義はとても大きいはずです。
出社回帰の会社が増えてくる中でも、私は可能な限り今の方針を進めていくつもりです。出社のメリットも多くあるので、それぞれのメンバーが出社とリモートをうまく使い分けながら、両方の良さを享受できる会社にしていきたいと思います。
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今週は、出張がほとんどなく久しぶりにオフィスに長くいられる週でした。せっかくの機会だと思い、いろんなメンバーを食事に誘い、一週間で20人近くと一緒に行きました。大人数での食事が好きではないため、なるべく4人以下、お酒は無しで、昼食・夕食を問わずに一緒に行きました。
仕事の話をすることもあれば、全くせずに終わることもあります。社長の仕事のひとつは人員配置です。こうした交流を通じて、メンバー一人ひとりの人柄や強みを具体的に思い浮かべられるようになることは、適切な配置を考える上で大いに役立つと信じています。
今週の写真
PARCEL TOKYOで開かれている森靖(もりおさむ)の個展『giga』の写真です。
ミニチュアサイズから数メートル規模の巨大作品まで、さまざまなスケールで作品を作るアーティストです。近年では「巨大化宣言」を出し、ますます巨大な作品を制作することを宣言しています。
PARCEL TOKYOの二階分の天井にギリギリ収められたサイズの彫刻は、圧倒的な存在感がありました。ただ人を模して精密に作られただけの彫刻ではなく、複数の人のパーツが滑らかに合成され、173通目の多面多臂に似た狂気を感じます。
芸術作品において、スケールの大きさは価値が高まっているように思います。AI時代においても簡単には真似されにくく、SNSで写真や映像がすぐに出回ってもナマで見た時のインパクトが大きいので見てもらいやすく、今の時代に合っていそうです。「巨大化宣言」は、芸術家が今の時代において価値を最大化するための素晴らしい戦略に感じられました。
今週の音楽
Lokal Affair - مقاطعة ムカータア
民族的な音楽を得意とする Lokal Affair のアルバムです。チュニジア生まれ、フランス育ちのアーティストです。民族音楽をビートに落とし込んだダウンテンポが特徴的です。このアルバムもかなり良いです。ディープでとても好み。アルバムタイトルは「مقاطعة ムカータア」 = 「抗議」の意味で、8曲目の『Mou9ata3a』も同じ意味です。
このアルバムは、6歳の少女のヒンド・ラジャブが殺害された事件への抗議として作られています。同じ時代に起きたこととはとても思えないほどの酷いニュースです。音楽を通してこのようなニュースを考えるきっかけをもらえるので、良い音楽に感謝です。
今週の映画
ワンバトルアフターアナザー (2025年) 10点中8点
ユージュアルサスペクツ (1995年) 10点中9点
先週からベニチオ・デル・トロ週間です。だいぶ前のユージュアルサスペクツと、最近のワンバトルアフターアナザーを見ました。ユージュアルサスペクツは何度も見ていますが、こういう素晴らしい映画を娘に見せておくために見直しました。全く興味を持ってもらえませんでしたが。カイザーソゼ。ちなみに若いベニチオは他の映画と全然雰囲気が違っていて、これはこれで好きです。
ワンバトルアフターアナザーでは、ベニチオは移民コミュニティの支援者として出演します。ハマりすぎ。前回紹介した映画『プレッジ』の監督でもあるショーンペンが、俳優として怪演を見せてくれます。
来週は久しぶりにDJをすることになりました。
30分程度の短い時間ですが、楽しんでこようと思います。ダウンテンポでまとめていきます。
おやすみなさい、良い夜を。





