15. Fabric 96
賢さよりも、優しさ、思いやりが必要なんだ。
大事な打ち合わせを無事に終え、15通目！
前回のsubstackの通り本を読んで大事な打ち合わせに臨み、無事に素敵な時間とすることができました。予定を大幅に超え２時間以上の時間を割いていただき、本当に良い時間を過ごせました。
「大切な方と出会う前にその方の本を読んでおく」こと。ここぞという出会いの際は、本当に効果があります。おすすめです。
コーチングを終えました
これまでデザイナーとして生きてきた私は、３年ほど前に突然会社を率いることになりました。社長を勢いで引き受けたものの、経営者として振る舞うことにあまりに自信がなかったため、経営者としてのコーチングを受けることにしました。
全６回のコースを２回受け、全部で一年ほどのプログラムとなりました。１回目を受けた時は「自分の能力が会社の利益に生かされているか分からない」ことに課題感を感じていました。デザインであれば誰にも負けない自信があったからこそ、会社の経営でうまくいかないことがある度に「自分はデザイナーに戻った方が稼げる、その方が会社のためになるのではないか」「経営者は向いていない」と考えてばかりいました。
今では、自分がいるからこそできることがある、と前向きに捉えられることが増えました。１年前の課題感を振り返ると、着実に変われた自分がいます。コーチングを通して、社長として会社を率いることに前向きになれました。コーチングしてくれた会社の方々には本当に感謝をしています。
具体的な手法
受けたコーチングでは、まず６ヶ月後の目標を立てます。その後は月に一回のペースで今悩んでいる課題を伝え、その課題を解決する具体的な行動を考え、次回までにその行動を行うことを目指して進めていきます。次の回でその行動ができたかどうか伝え、達成できた場合は新たな悩みを見出し、達成できなかった場合はより達成しやすい小さくて簡単な方法に変えていきます。こうして、６ヶ月かけて目標に近づいていく、そのようなコーチングとなっていました。
定点観測する第三者の貴重さ
１年の間コーチングをうけ、振り返ってみて一番効果があったことは、「ある程度期間を置いた一定の頻度で、自分を客観的に見てもらえたこと」だと感じています。
会社のことを深く知っているわけではなく、普段の自分の生活を見ているわけでもない、自分に肩入れし過ぎないビジネスの関係で、ある程度厳しい言葉もかけてもらいながら定点観測してもらえること。これが一番の価値でした。私が変われたところや変われなかったところを見つけてもらい、伝えてもらう。月にたった１時間であったとしても、客観的に自分を見つめ直す、成長する良い機会となりました。
もし、突然社長になることを薦められたデザイナーがいたら（いる訳ない）、そんな方にはコーチングを全力でオススメしたいです。
今週の写真
鎌倉のGallery Pictor（ギャラリーピクトル）で行われている高橋美衣さんの展示を見に行きました。テラコッタという素焼きの焼き物で出来た芸術作品が並べられていました。陶器とは思えない鮮やかな彩色を施された作品は重さの想像ができず、不思議な空間を演出していました。
今週の音楽
Fabric 96 - DVS1
Fabric LondonというDJ mixシリーズが大好きで、作業中よく聞いています（好きすぎてロンドンの本拠地にも行ったことがあります）。その中でも特に好きなアルバムの一つがこちらの96番。チャップリンの映画「独裁者」の名演説から始まります。演説とテクノ、相性良すぎ。チャップリンの熱の高まりに合わせビートが被されていく演出が本当に好きです。
賢さよりも、優しさ、思いやりが必要なんだ。
More than cleverness we need kindness and gentleness.
今週のアプリ
Anne ( iOSのみ )
Anneは視聴覚障害のためのアプリです。目が見えず声が聞こえない人のために、Anneの開発者はiOSのhaptic feedbackをフルに使っています。
iPhoneの機能をフルに活かした素晴らしいアプリですが、特に優れていると感じたことはアプリ内機能だけでなく、「背面を２回叩くと特定のアプリを呼び出す」というiPhoneのデフォルトの機能を登録させること。Anneを始めるとチュートリアルの中で、設定するよう促されます。
「目が見えない人はアプリ立ち上げるのも難しいだろうに」などと考えていながらアプリを触り始めたため、この機能の呼び出しを促されたときは衝撃でした。その手があったかと。
画面の見た目も流れもとても綺麗で、視聴覚障害を持つ方をサポートする方も気持ちよく使いたくなるような、素晴らしいデザインがなされています。ただ、このアプリ、言葉を伝える側には不具合がありそうです。なかなか相手に言葉を送れず、あと一歩というところでしょうか。残念。
以上！
来週も楽しい激しいイベントてんこ盛りの１週間になりそうです、おやすみなさい！