120. Gnayse
急がず、けれど確実に、狙った方向へゆっくり勝手に進ませる。
待つ力
何かを判断して会社を動かすためには、「性急にことを動かす」方法だけでなく、「先を想像して、進めたい方向にほんの少しだけ勢いをつけ、しばらく待つ」という方法もあるということを意識しています。慣性の法則と同じで、性急にことを動かすと周りが今の状態を保とうとするために混乱が生じる可能性があります。一方で、ほんの少しだけ勢いをつけてしばらく待つと、波風を立てずに会社を意図する方向へ動かすことができます。この方法は時間がかかるため、「待つ力」が必要です。社長になってもう少しで5年となりますが、待つ力の有用性を感じることが多くありました。会社は多くの要素でできており、一朝一夕には変わりません。もちろん性急にことを進める方が良い場面も多く存在しますが、場合に合わせて無理に急がず、「待つ力」をうまく活用していくことが、安定した経営で会社を長続きさせる秘訣かもしれません。
今週の写真
打ち合わせ場所の近くで見つけたギャラリーを訪れました。GALLERY HAYASHI + ART BRIDGEで行われていた、「Women in Abstraction」展を撮影したものです。正面のウィンドウに飾られているのは、今実佐子さんの作品です。この作家は、自らの絵を自画像と捉え、口紅やファンデーション、アイシャドウなどの化粧品を使用して絵を描いています。
作品の手法を知らずとも、パッと見ただけで不思議と親近感が持てるような、不思議な感覚になる絵を描かれています。作品の色彩が、化粧をした女性の顔を通して見る色だからなのかもしれません。生々しくて、温かくて、抽象的な絵がとても素敵でした。
全体が人間的なピンクで覆われた絵画は、岡山で見たパメラローゼンクランツの『被膜のプール』を想起しました。パメラローゼンクランツの作品も見た時の何とも言えないインパクトが凄く、人を想起させる色使いは記憶に残りやすいのかもしれません。
今週の音楽
Gnayse - Bola
初めて作品を購入したbunaさんから教えてもらったアーティストの2004年のアルバムです。イギリスの有名なテクノユニットであるオウテカに音楽制作の技術を教えた方とのことで、完成度の高さも納得です。鬱々として繊細な音楽が心地よいです。
新潟からお送りしました。
おやすみなさい、良い夜を。




