今週もとにかく濃い一週間でした。色々なことがありました。
社員が170人もいるので、入社する社員もいれば退社する社員ももちろんいます。先月も辞めることが決まった社員に対して寂しさを感じていました。「人が多くなると気にならなくなる」という社長もいますが、私はまだまだ誰が辞めても寂しく、簡単に辞めることのできない社長の辛さを毎回感じています。
社員の退職が決まるたび思い出すことがあります。私がまだ社員だった頃、あるとき転職を考えていて、転職を仄めかすことを他の人が見えるところに書いたことがありました。それを当時の会社の社長(今の会社の創業者)が見て、私にダイレクトメッセージを送ってきました。正確な内容は忘れましたが、当時の社長の怒りと悲しみが伝わり、強く後悔したことを覚えています。「社長も人間で、社員から嫌なことを言われたら嫌になるし悲しむ。」そんな当たり前のことを想像できなかった自分の想像力の足りなさを、思い出しては心から恥じています。
社長になった今、あの時のことが当時の社長にとってどんなに嫌で悲しいことだったか、苦しいほど理解できます。一つ一つの言動が誰かを悲しませることがないか想像することは本当に大切なことです。今は立場が変わり「辞められる側」になりましたが、退職する社員に対しても一人一人の気持ちに寄り添い、決断を尊重できる社長として、相手の考えを想像することに努めています。
社員の新たな挑戦を応援しつつ、在籍中は精一杯成長の機会を提供し、この会社での経験が人生の糧となるよう全力を尽くす。それが私の役目です。社員との別れは確かに寂しいですが、相手を尊重して向き合い続けていきます。
今週の写真
DIESEL ART GALLERYで行われているアン・テウォンの個展「deep sea fish」を見た際の写真です。打ち合わせと打ち合わせの合間にパッと寄りました。ディーゼルのギャラリーはいつもスタッフが丁寧に解説してくれるので大好きです。絵画作品はエアブラシで描いているとの事です。芸術作品はPCやAIでの工程を挟んだとしても、最後に手作業で仕上げているものの方が生で見ている価値があるし見ていて楽しめますね。
外に飾ってある展示会のポスターが一番格好良かったですが、人が多く写真を撮ることができなくて残念でした。
今週の音楽
Kopy - Heart Fresh
呉山夕子のソロプロジェクトであるKopyの1stアルバムです。使用楽器は「Jomox x Base 09リズムマシン」と「Elektron Digitaktミニサンプラー」の二つのみとのことで、重なる音が少ないため作り込まれたような深みはないものの、アルバム全体で勢いのある曲が続いて楽しめます。
今週の映画
ツインピークス シーズン2( 1990 )10点中8点
セブン ( 1995 )10点中10点
べニーズビデオ( 1992 )10点中8点
ツインピークスのシーズン2は、ローラ殺害の犯人が分かった後から飽きが来てしまうものの、デイヴィッドリンチが放送を終了するために最後の章を無理矢理終わらせた感がカオスでとても好きです。
セブンは数回目の視聴。名作映画は何回見ても良い。話の構成もスピード感も俳優の演技も良すぎて非の打ち所がない映画です。デザイナーとしてはカイルクーパーの製作したオープニングクレジットの映像のカッコ良さに一番痺れます。
べニーズビデオはミヒャエルハネケの映画。これで「感情の氷河期3部作」を全て身終えました。これも本当に恐ろしく、簡単に忘れられない衝撃的な映画です。出てくる機材は古いけど、内容の古さは一切感じられません。怖すぎ。ミヒャエルハネケの映画の独特のテンポが恐ろしく、病みつきになります。
先週は友人と夜遅くに話したことがとても楽しかった。36歳になり娘も生まれて人生中盤ですが、まだまだやりたいことが山ほどあります。負けてられないね!
おやすみなさい!